三木露風は、近代日本を代表する詩人・作詞家として、北原白秋と並んで「白露時代」を築いた。よく知られているのが童謡の「赤とんぼ」であり、それついて彼はこう述べている。「私の作った童謡「赤とんぼ」はなつかしい心持から書いた。それは童話の題材として適当であると思ったので赤とんぼを選び…

「さくら貝の歌」という清らかな歌があります。女性の心をとらえた歌で、記憶に留めている方も多いと思います。倍賞千恵子さんが歌っていました。  (1)うるわしき桜貝ひとつ    去りゆける君に捧げむ    この貝は去年の浜辺に    われひとり拾いし貝よ この歌には、元歌があります。 昭和14年に…

以前、テレビで「西田敏行の泣いてたまるかシリーズ」というのがありました。こんな話です。 西田敏行が演ずる中年の美容師のところに、ある日、「あなたの奥さんが不倫をしている現場写真があるので、買わないか」という連絡が入ります。電話をしてきたのは若い女です。写真を見てみると…

幕末の動乱期、会津藩は京都守護職の任にあり、新撰組を配下として勤王派を激しく弾圧したが、このときの藩主は松平容保だった。鳥羽伏見の戦いで倒幕派が勝利すると、会津藩は朝敵の汚名を着せられ、その報復を受けることとなった。会津では侵攻する新政府軍に…